借り換えは団信で得する|がん団信・三大疾病・ペアローン連生団信の比較と注意点

お金の勉強

実は、住宅ローンの借り換えを検討する理由は、人によってかなり違います。
「金利が下がったから」「返済額を減らしたいから」と考える方もいれば、
団信の保障を見直したいという理由で調べ始める方も多いですよね。

よくある勘違いですが、
借り換えは金利だけを比べればいい話ではありません
諸費用を含めた総額、残りの返済期間、年齢や審査条件、
そしてがん団信・三大疾病・連生団信といった保障内容まで含めて考える必要があります。

正直、実務の相談では
「金利は下がったのに、結果的に得か分からなくなった」
「保障が手厚くなった代わりにコストが増えた」
というケースも珍しくありません。

この記事では、
借り換えをやる・やらないの二択で考えないことを前提に、
どんな条件なら検討に値するのか
どこで損得が分かれやすいのかを整理していきます。

読み終える頃には、
「自分の場合は、ここを比べればいいんだな」
と判断軸がはっきりするはずです。

  1. 住宅ローン借り換えの基本:いつ・なぜ検討するか(判断基準の全体像)
    1. 1-1:借り換えのメリット|金利低下・返済額削減・総返済額の圧縮
    2. 1-2:借り換えのデメリット|諸費用・手続き負担・条件変更リスク
    3. 1-3:まず押さえる考え方|借り換えは「金利差×残期間×諸費用」で考える
  2. 借り換えが向く人・向かない人:年齢・残債・残期間で整理
    1. 2-1:向く人の典型|残債が大きい/残期間が長い/金利差が出る
    2. 2-2:向かない人の典型|残期間が短い/諸費用が重い/審査不安が強い
    3. 2-3:「何歳まで借りられる?」完済年齢・借入期間の考え方(借り換え版)
  3. 借り換え判断の数値基準:金利差の読み方(固定・変動・ミックス)
    1. 3-1:変動金利で借り換える判断軸|見直しルールと金利上昇耐性
    2. 3-2:固定金利で借り換える判断軸|安心の対価(上乗せ金利)をどう見るか
    3. 3-3:ミックス(固定×変動)の判断軸|家計の“許容できるブレ幅”で決める
  4. 諸費用・手数料を含めたトータルコスト算出(POINT:ここで差がつく)
    1. 4-1:借り換え諸費用の内訳|事務手数料・保証料・登記費用・印紙税
    2. 4-2:“見落としがちコスト”|抵当権抹消・繰上返済手数料・保険料
    3. 4-3:諸費用をローンに含める/現金で払う|総返済額への影響
  5. 損益分岐点シミュレーション:繰上返済・残期間・完済まで踏まえて判断
    1. 5-1:損益分岐点の出し方|利息差と諸費用の回収期間で見る
    2. 5-2:繰上返済予定がある人の注意|メリットが薄れるケース
    3. 5-3:“最悪ケース”も試算|金利上昇・収入減・教育費ピーク
  6. 借り換えシミュレーションの読み方:入力項目とチェック指標
    1. 6-1:主要入力の意味|残債・金利・返済期間・返済方法・ボーナス併用
    2. 6-2:必ず見る指標|毎月返済額・利息総額・総返済額・回収年数
    3. 6-3:比較のコツ|同条件にそろえる(期間・返済方法・手数料)
  7. 審査と年齢制限:借り換え審査で見られる項目と落ちる理由
    1. 7-1:審査項目|年収・勤続・雇用形態・信用情報・返済比率
    2. 7-2:借り換えで不利になりやすい状況|転職直後・借入増・延滞履歴
    3. 7-3:事前対策|必要書類の整え方と否決を避ける申込順序
  8. 団信・保障の見直し:がん団信・三大疾病・連生団信まで比較
    1. 8-1:団信の基本|一般団信と上乗せ保障(疾病・就業不能)の違い
    2. 8-2:ペアローン・連帯債務の注意|連生団信のメリットと適用条件
    3. 8-3:保障で“実質金利”は変わる|金利だけで選ばない比較ポイント
  9. 申込〜完了までの実務チェックリスト(住宅ローン控除の継続も含めて整理)
    1. 9-1:事前準備リスト|試算保存・必要書類・借入条件の棚卸し
    2. 9-2:手続きの流れ|事前審査→本審査→契約→融資実行
    3. 9-3:住宅ローン控除の注意
  10. 結論

住宅ローン借り換えの基本:いつ・なぜ検討するか(判断基準の全体像)

住宅ローンの借り換えを考えるきっかけは人それぞれですが、
よく聞くのは「なんとなく金利が下がっているから」や
「毎月の支払いを少しでも減らしたい」というものです。
ただ正直なところ、借り換えそのものが最終目的になってしまうと
後から後悔するケースも少なくありません。

実は、借り換えはいつやるか/何を基準にするかで意味が大きく変わります。
例えば、金利が下がっているといっても、残りの返済期間や残債額、
そして手数料・諸費用が膨らむと、思ったほど得にならないこともあります。

一方で、借り換え後に総返済額が減る可能性や、
固定金利への変更で将来の金利変動リスクに備えられるという側面もあります。
実際、借り換えで毎月返済額を抑えられたり、総返済額が軽くなったりするのは、
金利差がある程度ある場合や残期間が十分ある場合に起こりやすいです。

この記事では、借り換えをなぜ検討するのか/どんな判断基準で進めるのか
数字と感覚の両面から整理していきます。
「借り換えが得かどうか」を考えるときの迷いを減らす一助にしてください。

1-1:借り換えのメリット|金利低下・返済額削減・総返済額の圧縮

実は、住宅ローンの借り換えで一番効いてくるのは
「毎月いくら下がるか」より「最終的にいくら払わずに済むか」なんです。

相談現場でも、「月1万円しか変わらないなら意味ないですよね?」と聞かれますが、
残期間が20年以上あれば、その差は数百万円単位になることも珍しくありません。

借り換えで得られやすいメリットは、次の3つです。

  • 金利が下がる:変動・固定いずれでも条件次第で差が出る
  • 毎月返済額が軽くなる:家計の余裕が生まれる
  • 利息総額が減る:長期的な支払額を圧縮できる

つまり、「今が楽になる」だけでなく、
将来の支払いを減らす手段として借り換えを考える人が増えています。

ここが重要!
金利差が小さく見えても、残期間が長いほど効果は積み上がるという点は必ず押さえておきたいところです。

1-2:借り換えのデメリット|諸費用・手続き負担・条件変更リスク

正直に言うと、借り換えは「面倒くさい」です。
ここを軽く見て進めると、後から「こんなはずじゃ…」となりがちです。

代表的なデメリットは以下の通りです。

  • 諸費用がかかる:事務手数料・登記費用などで数十万円
  • 手続きの負担:書類集め・審査・契約対応
  • 条件が変わる可能性:団信や保障内容が今と同じとは限らない

特に多いのが、
「金利は下がったけど、団信の保障が薄くなっていた」というケースです。

よくある勘違いですが、
金利だけを見て借り換えると、条件面で損をすることがあるんですね。

ここが重要!
借り換えは「金利の比較」ではなく、
条件全体の入れ替えだと考える方が失敗しにくいです。

1-3:まず押さえる考え方|借り換えは「金利差×残期間×諸費用」で考える

実務で必ず伝えているのが、
「借り換えは感覚ではなく、式で考えましょう」という点です。

基本の考え方はシンプルです。

  • 金利差:今よりどれくらい下がるか
  • 残期間:あと何年返すか
  • 諸費用:最初にいくらかかるか

この3つを並べて、
諸費用を回収できるかどうかを見る、ということですね。

自分なら、ここにもう一つ加えます。

  • 団信・保障内容が今より納得できるか

つまり、
「数字で得して、条件でも納得できるか」
この両方がそろったときに、借り換えを前向きに検討します。

ここが重要!
「金利が下がるから」ではなく、
総額・条件・将来リスクまで含めて判断するのが、後悔しにくい考え方です。

借り換えが向く人・向かない人:年齢・残債・残期間で整理

住宅ローンの借り換えが向くかどうかは、
金利の高い・低いだけで決まるものではありません。
実務の相談でも、「金利は下がるけど、自分は対象なのか?」と
ここで立ち止まる方がとても多いです。

よくある勘違いですが、
借り換えは“誰でも得する手段”ではありません。
年齢、残っているローン残高、完済までの年数によって、
メリットが出やすい人・出にくい人がはっきり分かれます。

例えば、残債が大きく、返済期間がまだ長い人は、
金利差がそのまま総返済額の差になりやすい一方で、
残期間が短い人は、諸費用の影響が大きくなりがちです。
また、年齢が上がるほど、完済年齢の制限や審査条件も無視できません。

正直なところ、
「借り換えできるか」よりも先に、
「今の条件で借り換える意味があるか」を整理する方が、
判断はずっと楽になります。

この章では、
借り換えが向く人・向かない人を
年齢・残債・残期間の3つで整理しながら、
自分がどこに当てはまるのかを見極める視点をまとめていきます。

2-1:向く人の典型|残債が大きい/残期間が長い/金利差が出る

相談で「借り換えを検討する価値が高い」と感じるのは、次の条件が重なる人です。

  • 残債が多い(目安:2,000万円以上)
  • 残期間が長い(20年以上残っている)
  • 金利差が出る(0.5%以上下がる可能性がある)

たとえば、
残債3,000万円・残期間25年で金利が0.7%下がると、
利息差だけで200〜300万円規模になることもあります。

つまり、
「まだ返す期間が長い人ほど、借り換え効果が積み上がる」ということですね。

ここが重要!
「若い=有利」ではなく、
残債×残期間×金利差の組み合わせで判断するのが現実的です。

2-2:向かない人の典型|残期間が短い/諸費用が重い/審査不安が強い

一方で、慎重に考えた方がいいケースもあります。

  • 残期間が短い(10年未満)
  • 諸費用が回収できなさそう
  • 転職直後・収入不安定などで審査が読めない

よくある勘違いですが、
「金利が下がるならやった方がいい」とは限りません。

残期間が短いと、
利息差より諸費用の方が大きくなることがあるからです。

また、否決が続くと信用情報に影響するため、
「試しに出す」のはおすすめしません。

ここが重要!
借り換えは通って初めて意味があるので、
審査面に不安がある場合は順番を考える必要があります。

2-3:「何歳まで借りられる?」完済年齢・借入期間の考え方(借り換え版)

実務でよく聞かれるのが、
「この年齢でも借り換えできますか?」という質問です。

多くの金融機関では、

  • 完済年齢:80歳前後
  • 借入期間:最長35年(年齢で制限)

が目安になります。

たとえば50歳で借り換える場合、
35年ではなく30年・25年になることも普通です。

ここで考えたいのは、
「借りられるか」より「無理なく返せるか」です。

ここが重要!
完済年齢は“上限”であって、
自分の定年・収入見通しに合わせて期間を決める方が安全です。

借り換え判断の数値基準:金利差の読み方(固定・変動・ミックス)

住宅ローンの借り換えを考えるとき、
多くの人が最初に見るのが「金利が何%下がるか」ですよね。
ただ実は、実務の相談では
「金利差はあるのに、判断しきれない」という声をよく聞きます。

よくある勘違いですが、
金利差=得になる幅とは限りません。
変動・固定・ミックスでは、
金利の意味合いやリスクの出方がまったく違うからです。

例えば変動金利は、
当初の数字は魅力的に見えますが、
将来の上昇をどこまで許容できるかがセットで問われます。
一方、固定金利は安心感がある反面、
その安心に対してどれだけ上乗せを払うかを考える必要があります。

ミックスも同様で、
「分散しているから安全」と思われがちですが、
実際には家計がどの程度のブレまで耐えられるか
言語化できていないと判断が難しくなります。

この章では、
金利タイプごとにどこを数字で見ればいいのか
そして自分ならどう考えるか、という視点で
借り換え判断の軸を整理していきます。

3-1:変動金利で借り換える判断軸|見直しルールと金利上昇耐性

実は、借り換え相談で一番選ばれているのが変動金利です。
理由はシンプルで、数字上いちばん下がりやすいからです。

判断のポイントは次の3つです。

  • 金利見直しルール(半年ごと・5年ルールなど)
  • 返済額が上がっても耐えられるか
  • 将来の繰上返済余力があるか

「金利が上がったらどうするか」を
事前に決めている人ほど、変動と相性がいい印象です。

ここが重要!
変動は「安いから選ぶ」ではなく、
上がったときの対応まで含めて選ぶ金利です。

3-2:固定金利で借り換える判断軸|安心の対価(上乗せ金利)をどう見るか

固定金利は、
「高いけど安心」というイメージを持たれがちですよね。

実務的には、
家計のブレを極力なくしたい人に向いています。

判断の軸は、

  • 毎月返済額を絶対に上げたくない
  • 教育費・老後資金と時期が重なる
  • 精神的な負担を減らしたい

固定金利の上乗せ分は、
“保険料”と考えると納得しやすいです。

ここが重要!
固定は「損か得か」より、
安心を買う選択かどうかで考えると判断しやすくなります。

3-3:ミックス(固定×変動)の判断軸|家計の“許容できるブレ幅”で決める

最近増えているのが、
固定と変動を組み合わせる「ミックス型」です。

これは、
リスクを分ける考え方ですね。

たとえば、

  • 生活費に近い部分 → 固定
  • 余裕資金で返せる部分 → 変動

という分け方をします。

ただし、管理は少し複雑になります。

ここが重要!
ミックスは「中途半端」ではなく、
家計のブレを自分で調整したい人向けの選択肢です。

諸費用・手数料を含めたトータルコスト算出(POINT:ここで差がつく)

住宅ローンの借り換えで、
一番差が出やすいのが「諸費用を含めた見方」です。
実務の相談でも、「金利は下がったのに、思ったほど得じゃなかった」というケースは少なくありません。

よくある勘違いですが、
借り換えの損得は金利差だけでは決まりません
事務手数料、保証料、登記費用、印紙税など、
借り換え特有のコストがまとまって発生します。
ここを把握せずに判断すると、計算がズレやすくなります。

さらに厄介なのが、
抵当権の抹消費用や司法書士報酬、
今のローンを完済する際の繰上返済手数料など、
後から気づきやすいコストがある点です。
人によっては、これだけで数十万円単位の差が出ます。

正直なところ、
「諸費用をローンに含めるか、現金で払うか」も
家計への影響は大きく変わります。
この章では、借り換えをトータルコストで判断する視点を整理し、
どこを見れば失敗しにくいのかを具体的に解説していきます。

4-1:借り換え諸費用の内訳|事務手数料・保証料・登記費用・印紙税

まずは、借り換えで必ず出てくる代表的な費用です。

  • 事務手数料
    • 定率型(借入額×2.2%前後)が主流
    • 定額型(3万〜5万円)も一部あり
  • 保証料
    • 最近は「保証料なし」が多いが、金利に含まれるケースも
  • 登記費用
    • 抵当権設定の登録免許税+司法書士報酬
  • 印紙税
    • 金額は小さいが必ず発生

合計すると、
借入額の2〜3%前後(50万〜100万円超)になることも珍しくありません。

ここが重要!
金利差だけを見ると、
「諸費用を何年で回収できるか」が抜け落ちがちです。

4-2:“見落としがちコスト”|抵当権抹消・繰上返済手数料・保険料

相談現場でよくあるのが、
後から気づく追加コストです。

  • 既存ローンの抵当権抹消費用
  • 繰上返済手数料(ネット銀行以外は要注意)
  • 火災保険の切り替え・再加入
  • 団信の上乗せ分(金利に反映)

特に、
「今のローンを完済するための費用」は
借り換え前に必ず確認しておきたいポイントです。

ここが重要!
比較は「新しいローン」だけでなく、
今のローンを終わらせる費用まで含めて行います。

4-3:諸費用をローンに含める/現金で払う|総返済額への影響

ここで悩むのが、
「諸費用は現金で払うべき?」という点ですよね。

考え方はシンプルです。

  • 現金で払う
    → 借入額が増えず、利息は最小限
  • ローンに含める
    → 手元資金は守れるが、利息は増える

実務的には、
生活防衛資金が減りすぎるなら、無理に現金払いしない
という判断をよくします。

ここが重要!
総返済額だけでなく、
「手元資金が残るか」もコストの一部です。

損益分岐点シミュレーション:繰上返済・残期間・完済まで踏まえて判断

借り換えを検討する段階で、
多くの人がつまずくのが「結局、いつから得になるのか分からない」という点です。
実務の相談でも、「シミュレーションは出したけど、判断できない」という声をよく聞きます。

よくある勘違いですが、
借り換えは総返済額が減ればOKという単純な話ではありません。
諸費用を回収できるまでに何年かかるのか、
その前に繰上返済や売却の予定がないかで、意味合いが変わります。

例えば、
金利差で毎月の利息は下がっても、
数年後に繰上返済をする予定がある場合、
借り換えメリットが途中で消えてしまうこともあります。
さらに、金利上昇や収入変動、教育費が重なる時期まで考えると、
「平常時だけの試算」では足りません。

この章では、
損益分岐点を回収期間という形で見える化しながら、
自分のライフプランに照らして
借り換えを進めていいかどうかを判断する視点を整理していきます。

5-1:損益分岐点の出し方|利息差と諸費用の回収期間で見る

基本の考え方は、とてもシンプルです。

  1. 借り換え前後の利息差(年間)を出す
  2. 諸費用の総額を確認する
  3. 何年で回収できるかを見る

たとえば、
年間利息が20万円減って、諸費用が80万円なら、
回収まで4年です。

ここが重要!
回収年数が、
「その後も住み続ける年数」より短いかを必ず確認します。

5-2:繰上返済予定がある人の注意|メリットが薄れるケース

よくある勘違いですが、
繰上返済予定が多い人ほど、借り換えが有利とは限りません。

理由は簡単で、

  • 残高が早く減る
  • 利息差が縮む
  • 諸費用を回収しきれない

という流れになるからです。

繰上返済を前提にしている場合は、
借り換え後の返済計画も含めて試算しましょう。

ここが重要!
「借り換え+繰上返済」は、
順番とタイミング次第で結果が逆になります。

5-3:“最悪ケース”も試算|金利上昇・収入減・教育費ピーク

実務相談では、
良いケースだけで判断しないようにしています。

最低限、次の3つは見ておきたいです。

  • 金利が1%上がったらどうなるか
  • 収入が一時的に下がった場合
  • 教育費がピークの時期と重なった場合

「この条件でも回るか?」を確認できると、
判断に迷いにくくなります。

ここが重要!
借り換えは“得するか”より、
「苦しくならないか」を先に確認すると失敗しにくいです。

借り換えシミュレーションの読み方:入力項目とチェック指標

住宅ローンの借り換えシミュレーションは、
多くの金融機関で簡単に試せますよね。
ただ実務の相談では、
「数字は出たけど、どこを見ればいいのか分からない」
という声がとても多いです。

よくある勘違いですが、
シミュレーションは入力した数字次第で結果が大きく変わります
残っているローン残高、金利、返済期間、
元利均等か元金均等か、ボーナス返済を入れるかどうか。
この前提がズレていると、比較そのものが意味を持たなくなります。

さらに注意したいのが、
毎月返済額だけを見て判断してしまうケースです。
利息の総額、総返済額、
そして諸費用を回収するまでに何年かかるか
ここまで見て初めて、借り換えの損得が立体的に見えてきます。

この章では、
シミュレーションで何を入力し、どの数字を確認すればいいのか
そして自分ならどう読み解くか、という視点で
判断に使えるチェックポイントを整理していきます。

6-1:主要入力の意味|残債・金利・返済期間・返済方法・ボーナス併用

まず入力項目です。
なんとなく入れてしまうと、結果がブレます。

  • 残債
    → 今いくら残っているか。端数まで正確に
  • 金利
    → 表示金利ではなく、実際に適用される金利を想定
  • 返済期間
    → 「残り年数」と「新規◯年」は意味が違う
  • 返済方法
    → 元利均等か元金均等か
  • ボーナス併用
    → 将来も本当に続けられるかを冷静に考える

ここが重要!
入力がズレると、
良さそうに見える結果が簡単に作れてしまう点です。

6-2:必ず見る指標|毎月返済額・利息総額・総返済額・回収年数

シミュレーション結果で、
最低限チェックしたいのはこの4つです。

  • 毎月返済額
    → 家計が耐えられるか
  • 利息総額
    → 金利差の効果がどれくらいか
  • 総返済額
    → 諸費用込みで増えていないか
  • 回収年数(損益分岐点)
    → 何年住めば得になるか

相談では、
利息総額だけを見て決めそうになる方が多いですが、
実際は「回収までの年数」が判断材料になります。

6-3:比較のコツ|同条件にそろえる(期間・返済方法・手数料)

よくある勘違いですが、
銀行ごとのシミュレーション結果をそのまま比べても意味がありません。

必ずそろえるのは、次の点です。

  • 返済期間
  • 元利 or 元金
  • ボーナス併用の有無
  • 手数料タイプ(定率 or 定額)

ここが重要!
条件をそろえない比較は、
価格タグだけ見て買い物するのと同じです。

審査と年齢制限:借り換え審査で見られる項目と落ちる理由

住宅ローンの借り換えで、
実は一番ストレスになるのが「審査に通るかどうか」です。
金利や条件をいくら比較しても、
審査で否決されてしまえば前に進めませんよね。

よくある勘違いですが、
借り換えの審査は今のローンを組んだときと同じ条件では見られません。
年収や勤続年数はもちろん、
雇用形態、他の借入、クレジットカードの利用状況、
そして完済時の年齢まで含めて、改めてチェックされます。

実務の相談でも、
「前は通ったのに、今回は厳しかった」
「年齢が上がっただけで条件が変わった」
というケースは珍しくありません。
特に転職直後や、直近で借入が増えている場合は、
不利に働くことがあります。

この章では、
借り換え審査で何を見られているのか
そして自分ならどう準備するか、という視点で
落ちやすい理由と事前対策を整理していきます。

7-1:審査項目|年収・勤続・雇用形態・信用情報・返済比率

借り換えでも、基本の審査項目は同じです。

  • 年収と安定性
  • 勤続年数・雇用形態
  • 信用情報(延滞・遅延)
  • 他の借入(車・カードローンなど)
  • 返済比率(年収に対する返済額)

ただし借り換えでは、
「すでに住宅ローンを返してきた実績」も見られます。

7-2:借り換えで不利になりやすい状況|転職直後・借入増・延滞履歴

実務上、注意が必要なのは次のケースです。

  • 転職直後(1年未満)
  • 最近カードローンや分割払いが増えた
  • 過去に支払い遅延がある
  • 年齢が上がり、完済年齢がタイト

よくある勘違いですが、
「今も払えているから大丈夫」という考えは危険です。

ここが重要!
借り換えは、
“今”だけでなく“最後まで返せるか”を見られます。

7-3:事前対策|必要書類の整え方と否決を避ける申込順序

審査で失敗しにくくするために、
実務で勧めている対策です。

  1. 信用情報を事前に確認する
  2. 他の借入をできる範囲で減らす
  3. 申込は同時多発ではなく、順番に
  4. 条件が厳しそうな銀行は後回し

一度否決が出ると、
次の審査にも影響することがあります。

ここが重要!
借り換えは、
「通す順番」も戦略の一部です。

団信・保障の見直し:がん団信・三大疾病・連生団信まで比較

住宅ローンの借り換えを調べていると、
途中から気になってくるのが団信(団体信用生命保険)ですよね。
実務の相談でも、「金利より団信で迷っている」という方は少なくありません。

よくある勘違いですが、
団信はおまけの保険ではありません。
一般団信に加えて、がん団信、三大疾病、就業不能、
さらにペアローンや連帯債務では連生団信という選択肢もあります。
その分、金利が上乗せされるケースも多く、
結果として実質的な負担が変わってきます。

正直なところ、
「保障が手厚い=正解」でもなければ、
「金利が低い=得」とも言い切れません。
家計にどんなリスクがあり、
どこまでをローンに組み込み、
どこからを貯蓄や別の保険で備えるか。
ここを整理しないと判断がブレやすくなります。

この章では、
団信の基本から連生団信まで、
金利と保障をセットで比較する視点を整理していきます。

8-1:団信の基本|一般団信と上乗せ保障(疾病・就業不能)の違い

まず基本から整理します。

  • 一般団信
    → 死亡・高度障害でローン残高がゼロ
  • 上乗せ団信
    → がん・三大疾病・就業不能などをカバー

よくある勘違いですが、
「上乗せ=必ずお得」ではありません。

上乗せ団信は、

  • 金利が+0.1〜0.3%
  • 保険料相当を金利で払う
    という仕組みが一般的です。

ここが重要!
団信は「保障内容」と「上乗せ金利」を
必ずセットで比較する必要があります。

8-2:ペアローン・連帯債務の注意|連生団信のメリットと適用条件

共働き世帯では、
ペアローンや連帯債務+連生団信を検討する方も増えています。

連生団信の特徴は、

  • どちらかに万一があれば
    ローン全額が完済
  • 精神的な安心感は大きい

一方で注意点もあります。

  • 対応している金融機関が限られる
  • 金利がやや高め
  • 健康状態の審査が厳しめ

ここが重要!
連生団信は、
「家計の安心」と「コスト」のバランスで判断します。

8-3:保障で“実質金利”は変わる|金利だけで選ばない比較ポイント

実務でよくある失敗が、
表面金利だけで銀行を選ぶことです。

たとえば、

  • 金利0.40%+手厚い団信
  • 金利0.30%+最低限の団信

この2つ、
実質的な負担は逆転することもあります。

比較するときは、

  • 上乗せ金利は何%か
  • 保障が発動する条件
  • 民間保険で代替できないか

を必ず確認します。

つまり、金利=ローン代、団信=保険代
と分けて考えるのがコツです。

申込〜完了までの実務チェックリスト(住宅ローン控除の継続も含めて整理)

住宅ローンの借り換えは、
条件を比較して「ここが良さそう」と思ってからが本番です。
実務の相談でも多いのが、
最後の手続き段階でバタついてしまうケースですね。

よくある勘違いですが、
借り換えは申し込みさえすれば自動で進むものではありません。
事前審査、本審査、契約、融資実行まで、
それぞれに必要書類・期限・費用があります。
ここを把握していないと、
「想定より時間がかかった」「現金が足りなかった」
といったズレが起きやすくなります。

特に注意したいのが、
住宅ローン控除の扱いです。
借り換え後も控除は継続できますが、
控除期間が延びるわけではなく、
手続きを間違えると適用されないこともあります。

この章では、
申込前にやること、手続きの流れ、
そして控除を含めた最終確認まで、
実務で抜けやすいポイントをチェックリスト形式で整理していきます。

9-1:事前準備リスト|試算保存・必要書類・借入条件の棚卸し

申込前にやっておきたいことです。

  • 借り換えシミュレーションの保存
  • 現在のローン条件の整理
  • 源泉徴収票・住民税決定通知書
  • 登記簿謄本・売買契約書

ここが重要!
準備が整っていると、
審査スピードと通過率が変わります。

9-2:手続きの流れ|事前審査→本審査→契約→融資実行

基本的な流れは次の通りです。

  1. 事前審査(数日〜1週間)
  2. 本審査(1〜2週間)
  3. 金銭消費貸借契約
  4. 融資実行・既存ローン完済

ネット銀行の場合、
来店不要でも書類対応が多い点は注意です。

9-3:住宅ローン控除の注意

(借換え後も継続するための要件)

よくある勘違いですが、
借り換えで控除期間が延びることはありません。

ポイントは、

  • 控除の「残り期間」だけ使える
  • 年末残高が上限
  • 初年度は確定申告が必要な場合あり

ここが重要!
借り換え前に、
控除残期間と控除額を必ず試算してください。

結論

正直、住宅ローンの借り換えは「金利が下がるかどうか」だけで決めると失敗しやすいです。
実務で相談を受けていて感じるのは、団信まで含めて見直した人ほど納得感が高いという点ですね。

よくある勘違いですが、がん団信や三大疾病団信は「保険のおまけ」ではありません。
上乗せ金利を払う代わりに、家族の生活をどこまで守れるかを選ぶ仕組みです。
特にペアローンや連帯債務の場合、連生団信の有無で万一の負担が大きく変わります。

一般論としては、
「金利差×残期間×諸費用」で借り換えの損得を判断します。
ただ、自分ならそこに“保障の中身”を必ず重ねて考えます。
毎月の返済額が数千円下がっても、保障が薄くなれば安心は増えません。

まず今日できることは、
・今の団信内容を正確に書き出す
・借り換え後の団信と金利をセットで比較する
・最悪ケース(病気・収入減)でも回るかを試算する
この3つです。

団信まで含めて借り換えを判断すれば、「安くなる」だけでなく「守れるローン」に近づけます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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